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ゾルフ・J・キンブリー(鋼の錬金術師)

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ゾルフ・J・キンブリーさんは、名作「鋼の錬金術師」に出てくる、キャラの立つ変態かませ犬です。

hagane_015.jpg
キンブリーさん


初期の方から、シルエットで登場しては、大物感を存分に出していたキンブリーさん。
そんなキンブリーさんはきっと、物凄い実力なのだろうと思っていた時期が私にもありました


そんなキンブリーさんの、プロフィールから。
キンブリーさんは元々、国軍少佐で国家錬金術師。「紅蓮の錬金術師」という大層な通り名で呼ばれていました。明らかに名前負けしているのは置いておいて


「爆弾狂」とも呼ばれており、その能力はその名の通り、触れるものを爆弾へと変えること。そして、人間を爆弾に変えて爆発させることが大好き。人間で「花火」を上げることが大好きな真性のサイコパス
戦争では、一般人を殺して「いいぃぃぃぃぃぃ。。。。。。。。!!!!」と言っては、エクスタシーに達する変態。もちろん、自分より強い相手とは戦いません自分が花火にされちゃいますから


中盤まで強キャラとして読者の期待を受けていましたが、初の戦いはスカーとかいう、最初だけ存在感あっただけの空気に負ける始末。
負けた理由をあくまでブランクと言い張るキンブリーさん、美しすぎます


この戦いでこいつだめかも、と読者が気づき始めましたが、次の戦いは主人公のエド。
勝ちますが、エドはマスタングより弱い、ただのティーンエイジャーのガキなので、何も凄くはない



しかし、実はキンブリーさん、中々印象に残る台詞を言うのですよ。弱いけど
その中でも強烈に印象に残る大名言。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
キンブリーさん:
「なぜ」? それが国家錬金術師の仕事だからです
なぜ国民を守るべき軍人が国民を殺しているのか?
それが兵士われわれに与えられた任務だからです。ちがいますか?

マスタング:
割り切れと言うのか? この惨状を?

キンブリーさん:
仕事として割り切れませんか? 皆さんは?

モブ:
できれば、こんな話はしませんよ

キンブリーさん:
そうですね…たとえば……
そこのお嬢さん。「私は嫌々やっている」そういう顔ですねあなた

ホークアイ:
それは…そうです。殺しは楽しくなんかありませんから…

キンブリーさん:
そうですか? 相手を倒した時「当たった! よし!」と
自分の腕に自惚れ、仕事に達成感を感じる瞬間が
少しでも無いと言い切れますか? 狙撃手さん

マスタング:
……それ以上言うな!

キンブリーさん:
私からすれば、あなたがたの方が理解できない
戦場と言う特殊な場に、正当性を求める方がおかしい
錬金術で殺したら外道か? 銃で殺したら上等か?
それとも、一人二人なら殺す覚悟はあったが何千何万は耐えられないと?

自らの意思で軍服これを着た時に、すでに覚悟があったはずではないか?
嫌なら最初からこんなもの着なければいい
自ら進んだ道で、何を今更被害者ぶるのか
自分を哀れむくらいなら、最初から人を殺すな

死から目を背けるな、前を見ろ
貴方が殺す人々のその姿を正面から見ろ
そして忘れるな 忘れるな 忘れるな 奴らも貴方の事を忘れない


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

キンブリーさんマジかっこいいです。言うことだけは
戦争は、正義と悪という、単純な二分論では語れません。
そのことを実に言い得ているキンブリーさん。素晴らしい。これほど言葉に力のある悪役も中々いませんよ。
本当にかっこいいです。言うことだけは


荒川先生は、こんなかませ犬を、ここまで印象に残るキャラに仕立て上げて、、、、、、、凄いです。。。。。


このような名言を残していたり、キャラ的に強そうな空気を醸し出しているために、未だにキンブリーさんが強いと勘違いしている読者は結構いると思います。



まあ、しかし、これでキンブリーさんがただのかませではないことはわかりました。
キンブリーさんはいいことを言うかませです。



そんなキンブリーさんの最期ですが、、、、、
特に何の活躍をしないままもはや名前も忘れたモブにかみ殺されるという、かませにふさわしい最期を遂げました。

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名前も忘れたモブにかみ殺されるキンブリーさん


こんな名前も忘れたモブに、キンブリーさんが殺されることにびっくりした読者は多いかと思いますが、それはキンブリーさんを過大評価しすぎです
キンブリーさんはただのかませではありませんが、かませであることには変わりはありません



とはいえ、あのキンブリーさんがあっけなく死んでしまったことに悲しみを覚えた方も多いでしょう。
私も三日三晩は泣きました。嘘です。



キンブリーさんの活躍もここで終わるかと思いきや、、、、、
実はまだ活躍するのがキンブリーさん!!

キンブリーさんは、厳密に言えば、先程のモブに首をかまれましたが、そのときはまだ死んでいません。
かまれた後、瀕死の状態でプライドというキャラに吸収されてしまうのです。


そのプライドと、主人公のエドが戦闘中、主人公のエドがプライドに吸収されそうになるのですが、、、、、

2612.jpg


キンブリーさん!!



なんとキンブリーさんは、吸収されながらも、プライドの中で意識を保って、魂だけは生きている状態だったのです!!
さすがキンブリーさん!!単なるかませではない!!ちょっと凄いかませなだけはあります!!

しかし、プライドの中は魂の暴風雨状態。普通の人間の魂は堪えられるはずがない。。。。。。
どうやってキンブリーさんは、魂の暴風雨の中、自我を保っていたのかというと。。。。


20100924203144.jpg


キンブリーさんにとって魂の暴風雨は、子守唄に等しいみたいです!!
さすがです!!しかも、「怨嗟の声」なんて普通の人では思いつかない、言葉選びのセンス!!


そして、人間を否定しておきながら、自分が死にそうになると、人間であるエドに寄生しようとするプライドに対して、「美しくない」と言い放ちます。


弱いなりに自分の美学を持っているキンブリーさん、まじかっこいいっす!!




弱いけど、自分の美学を持ち、この漫画で一番の名言を生み出し、モブに負けてしまうキンブリーさんは、最高にかっこいい悪役だったと思います。




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